めまいでお困りの方

良性発作性頭位めまい症

「良性発作性頭位めまい症」は、めまいの原因として最も頻度が高く、(統計や病院の規模などにもよりますが)めまいの約半数近くを占めます。典型的な症状として、ベッドから起きる時、寝る時、寝返りをした時、上を向いた時、お辞儀をした時などに、一過性のぐるぐる回るめまいが出現します。

良性発作性頭位めまい症は、耳の奥の内耳の中の三半規管(回転感覚を感じるセンサー)の機能異常によって生じます。三半規管の根元には耳石器といって、カルシウムでできた小さな石がいくつも入っている器官があります。この耳石がはがれ落ち、三半規管の中に入り込むことが原因でめまいが生じます。

じっと安静にしていると、三半規管に入り込んだ耳石は動かないため、通常はめまいは起こりません。しかし、ベッドから起きるなど頭を動かした際、三半規管内の耳石が動きセンサーが刺激を受けると、めまいと眼振(眼球の振動)が生じます。しばらくすると、耳石の動きが止まりセンサーへの刺激も無くなるため、めまいと眼振が消失します。眼振は通常1分以内に消失します。(ビデオ「良性発作性頭位めまい症の機序」をご覧下さい)。

耳石が元の場所である耳石器に戻ると治癒へと向かいますが、耳石器に戻らずめまいが長引く場合もあります。そのような場合、耳石を元の位置に戻すための理学療法(体操のようなもの)を行うことで、より早期の治癒が期待できます。理学療法には、Epley(エプレイ)法やSemont(セモン)法など様々なものがあります。
(ビデオ「良性発作性頭位めまい症の理学療法」をご覧下さい)。

大切なことは、問診と眼振検査により良性発作性頭位めまい症の診断を正確に行い、適切な理学療法を選択し、その理学療法を正確に行う、ということです。

当クリニックでは、赤外線CCDカメラを用いた詳細な眼振観察により、良性発作性頭位めまい症の診断を行い、必要に応じて理学療法を行っています。

上記のめまい症状にあてはまる患者様は、当クリニックへご相談下さい。

TIME / 診察時間

診療時間
9:00~12:30
15:00〜18:30

※休診日:水曜・日曜・祝日<保険医療機関>
※◎土曜日は~13:00となっております。

045-511-8500

RESERVATION / 予約受付

050-5577-4828